十六冊目:ラビリンス≪迷宮≫ 徳間文庫 新井素子著
感想
新井素子さんの作品中の「人間の書かれ方」が好きです。
人間の狂っていく姿・絶望感・自己矛盾など、一度はどこかで目にする・耳にする・体験するようなことを「言語化」して伝えてくれているような気がします。
本に関して:
矛盾という迷宮、人生という迷宮。そんな「迷宮」に耐えられず途中で立ち止まる人達。一方でその中を進む人たち。
人生における、「壁を伝う」という知恵。
自己矛盾という迷宮と、真理という出口。
過去の事実をゆがめる、時間という名の迷宮。
さまざまな迷宮が、いのちのテーマと絡み合っているような作品。
人間はこれまでに、正しい道を選んできたのか。
行き止まりにならないように、壁に手を添える必要があるように思える。
アマゾン:ラビリンス≪迷宮≫
0 件のコメント:
コメントを投稿