中学校3年生で実施してみたところ、割といい反応だったのでシェア。
一緒に読み物教材もあるので、そちらも是非。

書評(というか感想)、日ごろ思ったことなどを、思うままに書いていくメモ帳的なブログ。いつかこれを見返して、何か自分の中に再生産されるようなメモ帳になればいいなと思います。
中学校3年生で実施してみたところ、割といい反応だったのでシェア。
一緒に読み物教材もあるので、そちらも是非。
https://drive.google.com/drive/folders/1RDGGh4oDRnbkbWY-TrhQ5miP2MBQVwTS
ライティング活動において、自由度をどこまで認めるか、というのは大きな課題です。同時に、自由度の高い中で使われる文法や
そこで、思い切って文法事項なんてどうでもイイ、というか、何度もやってるうちにいろんな文法使うだろう。という安易な気持ちで作った教材です。
ピクチャーディスクライビング、絵本作成、ストーリーテリングなど、いろんな使い方ができますし、生徒の発想力を鍛えることもできます。
教師が作品例を提示することで、生徒の発想や表現の助けになれば良いですし、なんなら生徒の作品を掲示してお互いに読みあっても良いでしょう。
ボランティア
https://drive.google.com/file/d/1WEGhHoELX770jqyKTnlBd15iv6ZZC7Mu/view?usp=drivesdk
今回はやや長めであり、かつ日本語の能力を問うものが多い。
第一問、ボランティアの例として挙げられているのは、
・缶ひろい ・挨拶 ・盲導犬の飼育 ・どこかの掃除
であるため、「募金」という言葉は出てこない。canが缶であると察知できるかどうか、donate やmoneyなどといった単語がないことがわかるかどうか、がポイントである。
第二問、下線部は、「見返りは何ももらわない」という意味合いであるため、
あ)何かを他人のためにする い)他人を助けたいと思う
う)お金を全くもらわない え)他人から感謝の気持ちをもらう
の選択肢からは、う)が正解である。ここではもちろん、「)」をつける必要はない。
第三問、途中で、何の脈絡もなく登場する a manにどこまでついていけるか。曰く、
「俺はボランティアが好きだ」「お金はもらわないが、いろんな人から感謝をもらう。誰かに助けられたら、俺もその人に礼をいうし、俺が誰かを助けた時は、その人が俺に礼をいう。こうやって世の中は良くなっていくものだ。」
要するに、誰か1人が頑張るでもなく、やらない善より〜というわけでもなく、世の中がいい方向に"かってに"向かっているわけでもなく、「世の中はお互い様で成り立つ」という「う」が正解となる。
第四問、「困っている人に声かけをする」はボランティアかどうか。本文では、「何でもいい。他人を助けたいという気持ちさえあれば。特別なことではない。簡単なことだ」などの文が出てくるため、この本文の言わんとすることを汲むならば、答えは「ボランティアになる(◯)」である。
今回の長文は、細かいところを読み取れるか、というよりは、文章の大意をつかめるか、というところに視点が置かれている。したがって、どの単語にも注釈やルビが振られていない。ほとんど既習の単語ばかりである。未習のものとしては、「can缶, nothing, blind, special, thank(感謝する),better」、表現としては、「make OC」あたりに日本語訳を書き加えれば、より難易度は下がるだろう。とはいえ、読めなくてもわかるだろう、という強い意志を持って読ませてみてもよいのではないか、と思う。
ゲーム
https://drive.google.com/file/d/1aXZm8eBMLQi3LbOu9q_uMk3rnIZOqggU/view?usp=drivesdk
昨今のゲームは消費者に優しすぎる!!!という個人的な思いをぶつけた作品です。make itに関しては、中学校2年教科書lesson 2の終わりくらいに、過去形で登場します。「やったよ!」という意味です。既習ではありますが、忘れがち、かつ、今後重要表現としてよく出てきそうな感じなので、採用しました。
第一問、本文の一文目には、「最近のゲームは簡単すぎる」としかかいてありませんが、読み進めると、「昔は難しかった」とあります。正直、一文目だけでも十分解けるもんだいではあります。もちろん答えは✖️です。
第二問、上述のmake itです。クリアする、という意味合いで、今回は使用されています。答えは「い」です。
第三問、言語学オリンピックのような感じで、与えられた情報から文法の規則性を推測して答えるもんだいです。a few / a littleは、肯定的な意味で「少しある」、few / littleのように、aがなくなるだけで「少ししかない」「ほとんどない」のような否定的な意味合いになる、というものです。本文には、「little」に「ほとんどない」というルビがついています。このことから、
littleで、ほとんどない、という意味→表のa little は、少しある、という意味→加えて、 a fewも、少しあるという意味→ならば、fewは、ほとんどない、という意味になるだろう
という推測が出来れば、知識が無くても解けるもんだいです。
第四問、「あなたの考えを書きなさい」であるため、なにを書いてもよい。ただし、ゲームの難易度に関する考えであること。解答例としては、
・いいと思う ・よくないと思う ・昔のゲームの方が好きだ ・現在の方が好きだ
などがある。この問題の意図は、「本文の内容をざっくりと読むことができていますか」である。
虹
https://drive.google.com/file/d/1m-R1_0kgmMZqmxc_FlHmQo2IKm4LuOiO/view?usp=drivesdk
中学校英語教科書、ONE WORLD2年の読み物教材に、ホームズとワトソンのジョーク話が載っています。その中でのホームズのセリフをパクって、一文目にしています。
Look up at the sky. What do you see?
教科書とか、何かで一度やった内容がもう一度出てくる、という機会を増やしたくてこのようにしました。
第一問目 雨は降っています。まるです。なかには、cloudという単語を見て、「曇りだ」と解釈する生徒がおりました。
第二問目、beyondという単語はほとんどの生徒が見たことがないものだと思います。しかし、
You always have the sun beyond the clouds. この一文を見た時、何となく意味はわかるのではないでしょうか。今回は選択問題で、い)〜の向こうに、を正解としていますが、記述問題にしてもよいと思います。その場合は、「〜の」など無くてもよいでしょうし、「上に」と訳しても、長文読解レベルでは問題ないのではないでしょうか。
第三問目、そろそろwill notなんて忘れている頃でしょうから、唐突に登場させました。勉強をやめたい、でも、〜するつもりはない。省略されているものとしては、give upなどでも意味的には可能でしょうが、本文中から探すとなると、「stop studying」となるでしょう。
第四問目、「暗示」という日本語がまず難しい。「裏の意味」とかいっている生徒がいて、感心いたしました。生徒に説明させても一つの活動になると思います。今回は、雨の後に虹がでる「ことがある」という趣旨の文ですので、答えは当然「い」となります。大学入試の選択問題でも、「必ず」や「決して」という単語を見たら疑え、という問題ですね。
この本文は、最後の第四問目だけでも成立するくらいのものです。中学校1年生でも、「rainbowってなに?」というレベルから、わからない単語だらけの本文を読んで、なんとか答えることができそうな気がします。rain, stop, blue sky, sun, rainbowと、なんとなく分かりそうな単語だけを拾っても読めるレベルの英文です。未習の単語の意味を予想しながら読ませたい作品です。
公園
https://drive.google.com/file/d/1J4N-f9j0H-IRTYgm9T0ZO4vX2AnihFZ1/view?usp=drivesdk
今回の作品は、駄作。本文はそれなりに頑張って作っているが、設問が駄作。学年が変われば、きっと設問ももっと攻めることができるはずなので、口頭で追加発問をしてもよいであろう問題。
第一問は、間違えようがないものだと思いたい。まる、が正解だが、なかにはきっと、「ある公園」という表現に引っ掛かりを覚えてしまう生徒がいるかもしれない。
第二問目は、Nobodyの意味が把握できているかどうかを問う問題。I was there. He was there.など、主語を変えて提示して、Nobodyの意味を考えさせたい。まさかとは思うが、Nobodyを見てノブという選択肢を選んでしまう生徒がいないことを願う。
第三問目は、signが看板であるということを知っているかどうか、もしくは、It saysの主語が何を指すか判別し、そこから、「書かれていた内容」という問題文と照らし合わせて答えを導き出すことができるかどうかを問う問題である。一応、中学校の教科書では、sayの意味として「かいてある」が紹介されているので、それほど難しい問題ではない。「ボールを使うな」「ボール使用禁止」など、答え方には幅があるはずなので、正解とする幅はこちらの判断でよいと思う。
第四問目は駄作。答えはparkだが、この本文で、この下線部で問いたいところはそんなところではないはず。
今回の作品は、ドラクエ5のサンタローズにも使われた、「大人になると、子供の頃に感じたよりも周りが小さく見える現象」についての話である。また、こうえんでボールを使ってはいけない→誰も遊ばなくなる→草はえる、という、何となく悲しい感じを出したかった。最後の一文も、small, dirty, full of grassとの対句になっている。
問題のつくりかた次第では、よい作品になり得る問題ではあるが、この設問ではやはり、なんか、しょうもない気がする。
海
https://drive.google.com/file/d/1fdhIJ8wrzZZ0NB3kWepjbovMl_mwxVG0/view?usp=drivesdk
今回の文章は、単語の意味をわかっていなくても解けてしまう問題。最初のI had never seen it before. は、前後の文を読めば答えがわかるし、edibleも、その後に食べる、deliciousといった単語があることから、答えがわかるし、something hardも、第一文目にsomething softという表現が、お節介にもその訳と一緒に用意されている。
部分的に読んでもダメ、答えに直接関わる文だけ読んでもダメ。全体的に、前後の英文を読んで答える練習にはなるように思う。
最後の問題は、curiosity の日本語のルビを消して、その意味を考えさせるものにしてもよい。
また、この問題に出てくる2種類の海の生物は、「なまこ」「オニダルマオコゼ」である。「なまこ」には別解がとくになさそうだが、「オニダルマオコゼ」にかんしては、「カサゴ」などの、岩場にいて背鰭に毒がある魚であれば何でも正解でよい。なお、「オニダルマオコゼ」は、リアルで遭遇すると本当に危ないということを生徒に伝えたい。絶対に触るな、と。
今回用意されている設問よりも、この2種類のいきものの名前を当てる方が、生徒にはよく響く。それぞれの生物の特徴をしっかり押さえて、いったいそれは何なのか、これを考えさせると、30分くらいは使える教材です。
車
https://drive.google.com/file/d/1tYB1i1DQsP1o77J7DygkLO2U2N-qM8yc/view?usp=drivesdk
私の文章は、なぜかもの寂しい感じに終わってしまうので、今回はハッピーエンドを作ろうとしました。その結果がこれです。哀愁がただよう感じはありますが、いい話になったなと自画自賛。
今回は、初っ端から未習事項が取り入れられています。しかし、下線部1の問題は、その部分を読まなくても、続きの英文さえちゃんと読めれば解ける問題となっています。
何歳に何をもらって、何歳まで遊んで、何歳からは自分で買うようになった。という内容のことが書かれているので、それぞれについて設問を増やすことも可能です。
下線部2について、本来、乗り物などに関してはsheを使うべきですが、あえてheをつかうことで、車がかっこいいという感じを出そうとしています。なぜheにしたのか、という問題の解答としては、「愛着が湧いていたから」「かっこいいから」など、車のことが好きなんだ、という意識が現れていればおkとします。
最後の問題では、日本語訳ではなく、翻訳という言葉を用いています。翻訳という概念への導入としてもつかうことができると思いますし、日本語と英語が一字一句あっていなければ気が済まないという完璧主義系の生徒への試練にもなります。次の教科書本文の日本語訳を渡す際に、その翻訳を考えさせる活動を入れてもいいかもしれません。
Time to say goodbye、に使われている不定詞に気付かせ、教科書へ立ち返る機会にもなるはずです。また、これを機に洋楽の「Time to say goodbye」を流してみてもよいかもしれません。あえてこの表現を多用したかったので、本来は省略すべきところも、ばか丁寧に書いています。
制服
https://drive.google.com/file/d/1Lfy4fwbtM_4IdvmuBU0SMJyHuI602AZD/view?usp=drivesdk
この問題は、読めるところをしっかり読め、という問題です。最初の問題は、下線部1に続く4つの文のうちのどれか一つを日本語訳する問題です。
今回使われている中学校三年生の英文法 疑問詞+不定詞 については、不定詞を二年生でやるので、特に新しい文法だと思わずに生徒も読むことができるのではないかと思います。
他の長文問題と同じですが、代名詞を使うべきところでも一般名詞をもちいてます。難易度を上げるには、このような語句を全て代名詞に置き換えるだけでもおkです。
ただ、唯一代名詞として使っているのが、them と usです。どちらも中学校1年生で習うはずの単語ですが、なかなか使用する機会がなくて、2年生になる頃にはそろそろ忘れている単語ではないでしょうか。ここの下線部2の問題は、one of them とセットで日本語訳をさせてもよいかもしれません。
下線部3は、中学生でこの単語を知っている生徒はなかなかの強者ではないでしょうか。しかし、高校生であれば、もう少し本文を減らして(ヒントを減らして)、意味を自分で想像させてもいいかもしれません。
この長文のタイトルは、「制服」ですが、「制服を着ることの責任について」など、様々な答えが考えられます。ポイントは、「制服」もしくは「責任」というきーわーどを含んでいること。「タイトルとしてふさわしいものを、できるだけたくさん考えなさい」というといを作ってもおもしろいかもしれません。
ちなみに、これらの文章は、ペアの先生にお題をいただいて、その場で即興で書いています。文書データの名前になっているものは、そのお題です。(今回は「制服」)
誕生日
https://drive.google.com/file/d/10XSTHxh-GxY7GQ9BQxxBqGIkstrBGw0-/view?usp=drivesdk
この長文では、動詞の時制に注意させたい。
「I was 12 yesterday」とあることから、現在は12歳ではないことがわかる。その後半の部分は無くても良い。また、中1程度なら、becameの意味を考えさせても良い。
高校で使うのならば、下線部2の一文を訳させても良いし、訳として正しいものを選択させても良い。また、「友達が来た」という情報を隠して、下線部2の理由を想像させてもよい。
他に考えられる設問として、「今回の誕生日で、喜んだ人とあまり喜んでない人をそれぞれ答えなさい」(僕、母)や、「この文章(日記)を書いたのはいつか、本文中の単語一つで答えなさい」(today)がある。
表現活動につながるのなら、最後の一文を下線部として、「あなたにとって、もし将来あれば嬉しいことはなにか。もし〜なら、という表現を使って書きなさい」のようなものも考えられる。
全体的に、読まなくてもよい部分が多いので、「この問いに答える上で、読まなくても良い部分を黒塗りしなさい」のような問題を出して、効率よく問いに答える訓練にもつながることができる。
フリー教材です。
完全オリジナル(のつもり)です。
一応著作権はわたしが有していると考えています。
割と出来が良いので、ご自由に使ってください。
本にはならないでしょうが、
テスト問題に、日々の授業の活動に。
https://drive.google.com/drive/folders/13DXT0swqeauojskdqK4qrZk18tKhIDYF
考えるな、かんじろ!とはよく言われますが、これは、「感じるな!考えろ!」というメッセージを詰め込んでいます。この中から授業中に何枚かやらせて、そのうちの一つを定期テストなどに使うのも手ですし、授業で5回分を使って、一番出来が良かったものを「理解」の評価に入れるのも面白いのではないでしょうか。
また、設問にはなってなくても、問いたい箇所も本文中にあります。口頭でエクストラクエスチョンとしてだしても良いし、編集してもらっても構いません。例えば、「海」にでてくる二種類の生物はそれぞれ、「ナマコ」と「オニダルマオコゼ(カサゴなどでも可)」です。これを問いにした時の生徒の反応はとても良いものでした。
ルビで訳を振っているものもありますが、増し刷り前に修正ペンなどで消してもレベルの調整ができます。
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