三冊目:文系?理系?~人生を豊かにするヒント~ 志村史夫著 ちくまプリマー新書
~まとめ~
○文・理・芸の融合
筋道を立てて考える、すなわち科学であるという点では、文系も理系も同じである。また科学とは、「人間の創作であり、人間の感性と理性によって分析し総合して織り出された”文化の華”である」。”文化の華”という点において、科学と芸術は同じである。このことから、文系・理系・芸術の三つを有機的に関連※させて捉える事が大事である。
※理工学の技術は進歩を生み→進歩は新しい感性を生み→感性は新技術を生み→新技術は生活を豊かにし→豊かさはさらなる技術の進歩を生む。
○勉強が面白くなる
勉強とは、①筋道を立てて考え、②物事の本質をとらえることにある。素直に自然を観察し、そこに物事の本質を見出して身の回りの事物と結び付けて考える。
・0(ゼロ)の発見
0は、現代の数学に多大な貢献をしている。(26と206の違い)0はインド人によって発見された。インドにおける、「空の思想」との関連があるのかもしれない。
・なぜ信号の赤は”とまれ”なのか
夕陽が赤いのは、その他の色が届かないから。つまり、赤は最もよく見える色だから。
○自分の中の”ものさし”
物の見え方は、相対的である。見方を変えれば、今まで見えなかった事が見えるようになる。私たちはしばしば、自分に見えている物を絶対視する。自分の観点を、他人に押し付けようとする。自分には自分の、相手には相手の”ものさし”がある。価値観の違いで、その”ものさし”は変わる。自分の中に色んな価値観を置くことで、今まで理解できなかったことの本質が見えてくるかもしれない。
~まとめ~
以上まとめは、内容を「かいつまんだ」上さらに私の解釈を含むため、内容に沿わない点もあるかもしれない。
感想 ・・・この本は、理系科目が苦手な”文系の人”向けに書かれているような気がする。著者が”理系”専門の方であるからだと思う。しかし、昆虫の神秘(?)・歴史の面白さ・地球上のさまざまな現象などが、身近な話をもとに展開されていて、非常に興味が持てた。最近は「文系・理系は関係ない!」というはよく言われるようになったものの、改めてその意味を確認できたように思える。
書評(というか感想)、日ごろ思ったことなどを、思うままに書いていくメモ帳的なブログ。いつかこれを見返して、何か自分の中に再生産されるようなメモ帳になればいいなと思います。
自己紹介
- ironustak
- 広島大学教育学部卒業。 読書・昼寝・ゲーム・カードゲームなどを趣味とする。 RIP SLYMEが好き。宮部みゆき・東野圭吾・星新一・夏目漱石・小川洋子が好き。 最近数学・宇宙論・翻訳などに興味がある。 アニメ・声優オタ
2011年4月13日水曜日
自分の”ものさし”
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