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広島大学教育学部卒業。 読書・昼寝・ゲーム・カードゲームなどを趣味とする。 RIP SLYMEが好き。宮部みゆき・東野圭吾・星新一・夏目漱石・小川洋子が好き。 最近数学・宇宙論・翻訳などに興味がある。 アニメ・声優オタ

2021年8月23日月曜日

他クラスの生徒が羨む! 学級文庫にしたい本たち その2

  前回の投稿に引き続き、第二弾です。学級文庫にしたい本 一覧(50音)はこちらから



1. 「アリエナクナイ科学ノ教科書」くられ

 科学が好きならこの本は置くべし。SFをガチで考察するとこうなる、という感じの本です。空想科学読本だと思えばいいかもしれない。ネコ耳、不老不死、タイムトラベル、などが科学的にどこまで実現可能か、どういうところが現状不可能(今後に期待)か、など、ワクワクする内容盛りだくさん。著者は「ヘルドクター・クラレ」でお馴染みの(人にはお馴染みの)クラレ先生です。Dr.Stone の科学監修をされている方で、本書で星雲賞(SF系の書籍に与えられる賞)を受賞されています。YouTubeでも活躍されており、私はYouTubeで存在を知りました。(本書より、実は「アリエナイ理科」とかいう、原子爆弾の製造方法をはじめとするエキセントリックな内容の書の方を置きたいのだが、読者である生徒のリテラシーと、科学を純粋に愛する心を育ててからでないと置けない。あと、理解のない管理職や同僚に見つかってしまうとヤバイ。)



2.  Darth Vader and Son

 英語の絵本的なやつです。単語は日本の中高生には難しいかもしれませんが、いうて絵本なので、なんとなく雰囲気で読めばいいのでは。多読の入り口としては良い? 内容は、ダースベーダーの父性あふれるほっこりとした内容です。英語が苦手でも、スターウォーズを知ってたら手に取りたくなる一冊。May the force be with you.



3. 「野村の金言 思考を変えれば人生は劇的に変わる」野村克也

 超有名どころですが、名言集はなかなかの人気を博します。中でも扱いやすいのが野村監督の名言です。わかりやすいうえに、ことの真理を的確についています。また、生徒に響きやすい内容のことが多いですし、部活や受験で使える名言も多いので、教師自身が助かる面もあります。


4. 「ノックの音が」「悪魔のいる天国」星新一

 ショートショートで有名な星新一さんの本は、2冊は常においておきたい。短編集なので、読書が苦手な生徒にも自信を持っておすすめできる本です。星新一さんの本を置く時に必ず気を付けたいのは、その本が短編集であるかどうかです。長編だったり自叙伝だったりすると、読書が苦手な生徒におすすめできません。自分で買って読むなら話は別ですが、教室に置くなら短編集一択です。


5.「佐藤二朗なう」佐藤二朗

 俳優でお馴染みの佐藤二朗さんの本…本というよりは、Twitterのつぶやき集。星新一と同じように、読書が苦手な生徒におすすめしたい。さっくり読めるし、何より面白い。佐藤二朗ファンなら必ず教室におきたい本。意外と生徒は持って帰らない、コスパの良い一冊。


6.「博士の愛した数式」 小川洋子

 説明の必要がないほどの有名作品。これも生徒は不思議と持って帰らないのだが、数学好きとしては置いておきたい一冊。難しい数式なんかはあんまり出てこないが、数学の面白さ・不思議さに触れられる本。この本を読んでいると、数学ができるってかっこいいなって思います。


7.「子どもたちが身を乗り出して聞く道徳の話」平光雄

 道徳は、何を教えるかではなく、どう教えるか、そして、どうやったら子どもたちの心に残る教え方ができるか、という考えでかいてある本であす。構成としては、「価値観の解説(解釈と説明)」→「具体的にそれを伝えるための小話」→「まとめ」となっています。一つ具体的に取り上げて、ざっくりとまとめると、

「自信」

 絶対うまういく、ではなくて、結果が出なくても諦めるくらいの、揺らいでも良いもの。何度転んでも、いずれは起き上がる覚悟とセットで持っておくべきもの(解説)

 高層ビル・スカイツリーは揺れるから折れない。揺らいで安定している。(小話)

 揺るぎない自信ではなく、揺れながらも決して倒れない心が自信(まとめ)

 本書内では、もう少し読みやすく起・承・結でしっかりとした文章でまとめられています。


8.「フェルマーの最終定理」サイモン・シン

 難しい数式も多少は出てくるが、本書は、フェルマーの最終定理が証明されるまでのストーリーをドラマチックに紹介していく、小説のようなものです。本書を読めば、どうやってフェルマーの最終定理が証明されたのか、ざっくりとした流れと方法を説明することができるようになるでしょう。

 合わせて、暗号解読もあれば、いわゆる理数系の生徒は喜んで読もうとします。分厚いので、もう生徒にあげるくらいの覚悟を持って用意する必要があるかもしれません。


9.「脳がワクワクする理系ドリル」半田利弘

 若干物理寄りの問題が多い。と言うのも、出てくる問題が身近にあるものの仕組みに関するものだからでしょうか。身近な出来事を取り上げ、三択問題で物理の本質に迫ります。例えば、「無限にエネルギーを供給できる永久機関を制作しようとしている会社に投資するのはあり?①永久機関ができたらぼろ儲け!あり!②不可能と言われているので、確固たる証拠がない限りは慎重になるべき③可能性はあるので、しっかり話を聞いてから判断すれば良い。」みたいな。それぞれの問題に対する解説も丁寧でわかりやすく、目の前の事象を物理的(科学的)に考える第一歩にはなりそうです。


10.「フェイクニュースの見分け方」烏賀陽弘道

 ネット社会では当たり前となっている「ソースは?」をきちんとしよう、というかんじの本です。情報が正しいかどうかを見極めるために気をつけておくべきことが書かれており、SNSをバリバリに使う中高生たちにはぜひ読んでいただきたい一冊です。メディアリテラシーの教育があまり学校でなされていないのですが、いわゆる“正しい”情報を得て、“間違った”情報に踊らされないようにしてほしい。



11.「大泉エッセイ」大泉洋

 おまけ的な感じですが、単純に大泉ファンなだけです。私が読んで面白い本なので、自分が朝読書の時間で読む本がないときに引っ張り出して読みます。


ex. 終わりに

 とにかく、自分の趣味で本だなを埋め尽くしたい欲に忠実になっています。多種多様な本をおけばいいのですが、自分が良いと思った本を多種多様な担任がそれぞれにやっていれば、クラス替え毎に新しい本に出会えるのではないでしょうか。


他クラスの生徒が羨む! 学級文庫にしたい本たち 

→他クラスの生徒が羨む! 学級文庫にしたい本たち その3

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