自己紹介

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広島大学教育学部卒業。 読書・昼寝・ゲーム・カードゲームなどを趣味とする。 RIP SLYMEが好き。宮部みゆき・東野圭吾・星新一・夏目漱石・小川洋子が好き。 最近数学・宇宙論・翻訳などに興味がある。 アニメ・声優オタ

2023年9月28日木曜日

著作権フリーライティング 作品集

 作品一覧です。お題(使用した文法、系統、トリック)と、そのお題で書いた作品へのリンクを貼ります。タイトルのみのリンクは、特にお題無しに書いたものです。


文法 接続詞、現在完了進行形 系統 ロマンス系 トリック ダブルミーニングの単語を用いて


文法 受動態、to 不定詞 トリック 叙述トリック


文法 関係代名詞、関係副詞 トリック 英文しりとり


系統 英詩


文法 疑問詞+不定詞 トリック 思いもつかないオチをつける+縦読み(文頭読み


文法 仮定法、間接疑問、倒置法 系統 青春もの トリック 縦読み

ほぼ毎日ライティング お題の出し方例

 基本的に、以下の4つのうちからお題にして下さい。4項目全てを選んでも構いません。

ほぼ毎日、自分のペースで、気が済むまでやります。


1. 単語

2. 文法

3. 物語の系統

4. トリック


1. 単語

 必ず使わなければいけない単語を、1〜5語程度指定して下さい。


2. 文法

 必ず使わなければいけない文法項目を、1〜2個程度指定して下さい。


3. 系統

 感動系、オチ話系、恋愛系、怖い系、など、どのような書き物にするか指定して下さい。


4. トリック

 文頭の文字だけ読むと何かの単語になる(縦読み)、文末の文字を次の文の文頭が引き継ぐ(しりとり)、上からでも下からでも読める文にする、など、取り入れるべき技巧を最大2つ指示して下さい。



作品集のページへは、こちらをクリック

2023年9月26日火曜日

フリーライティング ハロウィン

授業中に作文したものを紹介し、解説する。ルールは、教師側が設定した文法ルールに加えて、生徒側から出てきた単語や技法も取り入れた。


ルール

① 疑問詞+不定詞 をつかう

②approach / apple / animal / costume / sesquipedalophobia(長い単語が嫌いな人)を使う

③思いもつかないオチをつける

④縦読み(文頭読み)を取り入れる


Adam ate an apple.  People say that this is the beginning of everything.  Primitive animals had no idea how to use fire or they didnt care even if they were naked.  Life of human became more and more sophisticated by the action of only eating an apple.  Everyone wears clothes without questioning.  Why do we wear them?  All I can come up with as the answer is that because if someone approach you naked, you will run away from him.  Today, people wear clothes not only to get along with others, but also make themselves look more beautiful. Costumes are one of the examples...  How distracting my writing is for sesquipedalophobias, and I'll put my main idea in short: Halloween costumes started when...



解説

1 作文の手順

approachという単語を、「アップルウォッチ」と読んだ生徒がいたため、縦読みに採用することにした。


まずリンゴとコスチュームをつなげるために、Adamをつかった。その流れで


「動物だった人間が、知恵をつけて服を着る。理由は?裸じゃ他人に近づけないからだ!」


という論法を用いて、残りの単語もクリア。


「長い単語が嫌いな人」が嫌がるような単語を入れたい。。。難しい。そうだ、いらない話題を入れて、本筋を見出しにくくしよう。ついでにhow toもつかって、「火の使い方」を知らない、という内容を入れられる。服を着る理由についても、ちょっとズレさせてみよう。


オチがつかない。なら、オチを無くせばいい。オチがない話ではなく、オチが存在する余地を与えないものに。つまり、最初の文に戻ってくるような書き方にしよう。



2. 技法的なこと

 Adam ate an appleは、the beginningである、と言いながら、この文においてはendingの部分としても使っている。

 

 最後、in shortと言いながら、最初に戻るのでlongである。


日本語訳

アダムはリンゴを食べた。人は、これが全ての始まりだと言う。原始の動物は、火の使い方を知らなかったし、服を着ていなくても気にしなかった。人間の生活は、ただの「リンゴを食べる」という行為によって、知恵を与えられたのだ。みんな、疑うことなく服を着ている。なぜ服を着るのか?考えつく答えとしては、裸の人が近づいてきたら逃げるからだ、しかない。今日、人は他人とうまくやるためだけでなく、自らをより美しく見せるためにも服を着る。その例の一つが、コスチュームである。。。長ったらしいものが苦手な人にとって、なんと集中できない書き方をしてしまったのだろう。よって、ここに私の主たる考えを簡潔に述べる。ハロウィンのコスチュームの起源は。。。



日本語翻訳

アダムはリンゴを食べたのだ。っていうこと、それが全ての始まり。プライドや知恵、火、服の使い方を知ったからね。流浪の民ではなくなったのさ。ウォーリーをさがせ、では、目立ちやすい服を着てるでしょ。ってなわけで、長話はやめよう。ちなみに、端的に話すと、ハロウィンで仮装させるために…


2023年8月16日水曜日

我が子 言い間違い・語録 3

  言語獲得の様子は、見ていて楽しい。そして、かわいい。後々見返したら、「こんなことあったなー」という成長の記録にもしたいので、勝手にまとめていく。

 言い間違いや、独特な表現を羅列し、それぞれについて解説を入れていく。知った風に書いている部分もあるが、飽くまでも「ソースは俺」である。ここの説明を鵜呑みにすることは危険なので、「そういう考えもあるのかー」程度に。

はじめから読む→  その1



11. むーかーしぃ

 むずかしい の意。ちょっとでもうまくいかないと駄々をこねる。服を脱いでてちょっと引っかかった時、食べ物を掴んだりすくったりできなかった時、ミリ単位で何かを調整しようとする時など、とにかく「できない🟰むーかーしぃ」である。ちなみに、大人が下手に手を貸そうとしたり、下手に注意を逸らそうとすると、「じゃない!じゃないー!」となる。

12. ぱんぽぽ

 たんぽぽ の意。有声か無声があっていれば、別の破裂音にする傾向がある。破裂音(破擦音)は、発達段階に応じて、口先から喉の方に発展してしていく。「ままぱぱ」から「だだたた」、「ちゃちゃぢゃぢゃ」「きゃぎゃ」「かが」と、どんどん難しくなるので、「た」より簡単な無声破裂音→「ぱ」。

13. ふぉぎー うぇーあーゆ?

 Froggy, where are you? の意。2歳ごろ、Disney英語プログラムの試供品を頂いた。車での移動時にのみ見せてみたところ、二週間程度で発現。英語の発話は見られたものの、もうすでに、「自分の母語は日本語。それ以外の音素は知らん。」と言う感じ。極力発音を似せようとはしているが、見事に 「r」の音がでない。ただし、frogは「ふぉーぐ」と発音して概ね正解なので、舌足らずであるだけの可能性は否めない。

14. あげて、あげたい

 ちょうだい の意。日本語母語話者にありがちな間違いであるらしいが、「〜にあげる」という言葉と共に何かが手元にやってくることを考えると、わからなくもない。ただし、「人におもちゃをもらうときは、ちょうだい、と言うんだよ」と教えているので、「ちょうだい、は?」と促すと、その場面だけは「ちょうだい」と言える。


15. あっちいって

 特定の場所に移動せよ の意。こっちに来い、そこへ行け、など、全て「あっちいって」、となる。自分より遠いところが「あっち」、他人より遠いところも「あっち」。怪我をした時など、自分の体の部位を示すときは「ここ」が言える。二人で近くにいる時も、「ここ」と言う。前述の「あげるもらう」問題もそうだが、人の位置や立場で言葉を変えないといけない、と言うルールが曖昧。


次回作

その4

過去作へのリンク

その1

その2



2023年8月9日水曜日

我が子 言い間違い・語録 2

  言語獲得の様子は、見ていて楽しい。そして、かわいい。後々見返したら、「こんなことあったなー」という成長の記録にもしたいので、勝手にまとめていく。

 言い間違いや、独特な表現を羅列し、それぞれについて解説を入れていく。知った風に書いている部分もあるが、飽くまでも「ソースは俺」である。ここの説明を鵜呑みにすることは危険なので、「そういう考えもあるのかー」程度に。

6. ちゅぱむ

 つかむ の意。舌足らずにより「つ」が言えない。注目すべきはつぎの音で、「無声軟口蓋破裂音」であるべきところを、「無声"両唇"破裂音」で置き換えている。子供は「音で捉えている」とはいえ、kやpなど、記号として明確な捉え方ができていない。彼らの感覚としてはきっと、「なんか、柔らかい部分で出た音で、空気の流れが一度止まっている」くらいのものなのだろう。

7. しゃもんまま とみだ

 シャボン玉 とんだ の意。「両唇鼻音」と「有声両唇破裂音」の間違い。破裂させる瞬間に鼻から息が出ているかどうかの違いなので、「ぼ」と「も」を取り違えるのはなんら不思議はない。問題はそのあとの部分だ。「だま」が「まま」になっている部分については、自分が発した前後の音に引きずられているのだろうと推察することもできる。しかしそれ以外に、二つの要因があると考える。① 「シャボン玉」の「ん」が、「n なのか mなのか」がわかっていない。本来 n で発音するが、m で発音した場合、続く音は「両唇音」となる。無声音は無視しても、m か b の二択。②「だ」は「有声歯茎破裂音」であるが、歌のお兄さんの「だ」は、柔らかく聞こえる。したがって、破裂音よりも両唇鼻音を選択したと考える。最後に、「とんだ」と「とみだ」の間違いについては、前述の仮説①で説明がつく。m で発音したために、最後の「だ」に移る前には唇を開けなければならない。この時に声帯を震わせていれば、マ行の音が出るし、中でも、最後の「だ」に最も自然つながる音は、「み」である。

8. しゃもんまま とまちょ

 シャボン玉 とばそ の意。最後が「しょ」ではない部分に、この子の工夫を感じられる。「歯茎摩擦音」を狙って、「後部歯茎破擦音」を出している。舌と歯茎の隙間を狭めようとし、且つ、より口腔の前方で乱気流を発生させようと試みた結果である。

9. はしっこがー

 端っこがピンとしていない時に発せられる駄々。こだわりが強く、毛布やカーペットは四辺をピンと張らなければ嫌だし、トランプの山も、きっちり揃っていなければ気が済まない。

10. じゃない

 違う の意。何かを否定する際に用いる。両親の会話に頻発するのだろう。例えば「この皿は洗って?」→「ない」、「風呂はそうじして?」→「る」 のようなやり取りのなかに、「これは今日作ったお茶?」→「じゃない」、というのもあるのだろう。



次回作

その3

過去作へのリンク

その1



我が子 言い間違い・語録

 言語獲得の様子は、見ていて楽しい。そして、かわいい。後々見返したら、「こんなことあったなー」という成長の記録にもしたいので、勝手にまとめていく。

 言い間違いや、独特な表現を羅列し、それぞれについて解説を入れていく。知った風に書いている部分もあるが、飽くまでも「ソースは俺」である。ここの説明を鵜呑みにすることは危険なので、「そういう考えもあるのかー」程度に。


1. テベリ

 テレビ の意。「て・れ・び」ではなく、音で「te-re-bi」と把握していることがよくわかる。「てれ」「び」、と分ければ言えるが、区切らず言うと「てべり」に戻ってしまうのも一興。

2. おーとさん(おっとさん)

 おとうさん の意。強勢をどこに置くべきかわかっていない。「お」に付けてしまうと、「おとさん」になるが、それでは「お と う さ ん」の長さにならないので、音引きや促音便で補充。語の長さにも注目していると考えられる。

3. サイリュー

 ポケモンの「カイリュー」 の意。動物のサイに引きずられている可能性あり。真意は不明。

4. サクランバポイ

 さくらんぼパイ の意。テベリと同じ原理だが、こちらは子音ではなく母音が入れ替わっている。はらぺこあおむしに登場する食べ物。この間違いは、5回に1回の頻度で発現する(筆者の体感)。

5. いっきーまーしゅ

 いただきます の意。同じ子音が連続する場面において舌が回らず、促音便を用いた。「時が経ちて」→「時が経って」のような、日本人が古代から中世にかけて経験した変化について、齢1歳にして理解している。なお、語尾は単に舌足らずで「す」のアーティキュレイションができていないだけである。


次回作

その2


2023年7月2日日曜日

著作権フリー 英文 短編 英語

 英語の授業で使っていただけそうなオモロい英文を作文したので、備忘録ついでに、日本語訳と解説を書き留めます。なお、文法のミスがあったりするところはご承知の上ご覧下さい。


ハロウィーンのキャラクターについての英文です。イラストがあって、それについて書いている、という状況だと思って下さい。


1.ドラキュラ

 Do you know him?  Recent studies show that they are real.  Actually, my eyes saw him.  Can you believe me?   Unbelievable things can happen.  Look into my eyes, and you will know if this is the truth or not...  And, of course, this is a lie!

こいつ知ってる?最近の研究では、実在するって言われてるらしいぞ。実際、僕もこの目で見てるんだよね。僕のこと信じられる?信じられないようなことって、世の中にはあるものさ。僕の目を見て貰えば、これが本当か嘘かわかってもらえるさ… それでね、もちろん、嘘でーす!


解説

使用されている大文字だけを読むと、Draculaとなる。my eyes saw himとか、へんな言い回しはそのため。


2. 狼男

For so long, I have been here: so long that I almost forgot what I was doing.  The last thing I can remember is that children were standing right in front of me, and my both arms reaching out for them, and then I heard screams of fear, and joy...

The doctor says that I was out under the sun for too long in a wolf-like costume.  I would never do this kind of job again.

とても長い間、わたしはここにいる。長すぎて、何をしていたかすら忘れてしまいそうなくらいに。私の最後の記憶では、子供たちが目の前にいて、そちらに向けて私が両腕を伸ばしており、それから、恐怖と喜びの叫び声が聞こえていた。。。

医者がいうには、私は炎天下に長く活動しすぎたようだ。オオカミの着ぐるみを着て。もうこんな仕事、二度と引き受けない。


解説

なーんだ、これ着ぐるみか!と思ってもらうために、不穏な始まり方にしたかった。長くいた、と最初にあるのは、病室。そこでの回想は、子供達に何かを配っているのか、脅かそうとしているのか。恐怖と喜びの叫び、とあるが、「子供の恐怖と、狼男の喜びの叫び」と、読んで欲しかったのだが、この辺が改善の余地あり。実際は、着ぐるみにビビってる子の恐怖と、着ぐるみに喜んでいる子の喜び。


3.おばけ(ghost)

I am flying in the sky.  When I talk to birds, they go away.  So, I decided to go down to the ground.  First, I tried to touch a dog, but it waved its tail and I was blown away.  Next, I went to a man.  I tried to touch him, but my hand went through him!  Moreover, my hands and even my body went through everythieg I attempted to touch.  I was really surprised that everything was a ghost!

僕はいま空を飛んでいる。鳥に話しかけると、みんな逃げていく。だから地上に降りることにした。まずは犬に触れてみようとしたんだけど、あいつが尻尾ふるから飛ばされちゃった。次に、男の人の所にいって触ろうとしたんだけど、僕の手はその人をすり抜けたんだ!しかも、僕が触ろうと思ったもの全部、両手どころか、僕の体まですり抜けちゃうんだよ。本当に驚いたね。まさかみんなお化けだったなんて!


解説

いや、おまえがお化けなんだろ。というオチなので、自分がお化けだと気づくタイミングをたくさん取り入れた。飛んでること、地面に降りた時に足が地面につかないであろうこと、尻尾の風で飛んでること、だれもこの人の存在に反応していないこと、など。また、犬や鳥の時は、性別の描写がないため、このお化けの設定は「おそらく、元人間。自分がお化けになった理由にも気づかないくらい呑気な奴。しかも、未だに気づかないまま、鳥に無視されながら呑気に空を飛んでいる奴」

一文目の進行形、二文目の現在形は、意図的(というか、オチに向かって書く中で、あえて意味を持たせるようにした)。

「今飛んでるよー。ふだん鳥に無視されるんだよねー。だから試しにこんなことしてみたんだけど、びっくりみんなお化けだよ。さて、いつになったら生きてる鳥に会えるんだろうな。」

みたいな独り言を読んでいる感じ。


 おわりに

解説とか知ったような事をやっていますが、どう解釈しようが自由です。自分があとで見た時に、「なるほど、そんなことあったな」とか、「甘いなーこういう解釈もできるじゃん」みたいな事をして楽しむためのものです。