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広島大学教育学部卒業。 読書・昼寝・ゲーム・カードゲームなどを趣味とする。 RIP SLYMEが好き。宮部みゆき・東野圭吾・星新一・夏目漱石・小川洋子が好き。 最近数学・宇宙論・翻訳などに興味がある。 アニメ・声優オタ

2023年8月16日水曜日

我が子 言い間違い・語録 3

  言語獲得の様子は、見ていて楽しい。そして、かわいい。後々見返したら、「こんなことあったなー」という成長の記録にもしたいので、勝手にまとめていく。

 言い間違いや、独特な表現を羅列し、それぞれについて解説を入れていく。知った風に書いている部分もあるが、飽くまでも「ソースは俺」である。ここの説明を鵜呑みにすることは危険なので、「そういう考えもあるのかー」程度に。

はじめから読む→  その1



11. むーかーしぃ

 むずかしい の意。ちょっとでもうまくいかないと駄々をこねる。服を脱いでてちょっと引っかかった時、食べ物を掴んだりすくったりできなかった時、ミリ単位で何かを調整しようとする時など、とにかく「できない🟰むーかーしぃ」である。ちなみに、大人が下手に手を貸そうとしたり、下手に注意を逸らそうとすると、「じゃない!じゃないー!」となる。

12. ぱんぽぽ

 たんぽぽ の意。有声か無声があっていれば、別の破裂音にする傾向がある。破裂音(破擦音)は、発達段階に応じて、口先から喉の方に発展してしていく。「ままぱぱ」から「だだたた」、「ちゃちゃぢゃぢゃ」「きゃぎゃ」「かが」と、どんどん難しくなるので、「た」より簡単な無声破裂音→「ぱ」。

13. ふぉぎー うぇーあーゆ?

 Froggy, where are you? の意。2歳ごろ、Disney英語プログラムの試供品を頂いた。車での移動時にのみ見せてみたところ、二週間程度で発現。英語の発話は見られたものの、もうすでに、「自分の母語は日本語。それ以外の音素は知らん。」と言う感じ。極力発音を似せようとはしているが、見事に 「r」の音がでない。ただし、frogは「ふぉーぐ」と発音して概ね正解なので、舌足らずであるだけの可能性は否めない。

14. あげて、あげたい

 ちょうだい の意。日本語母語話者にありがちな間違いであるらしいが、「〜にあげる」という言葉と共に何かが手元にやってくることを考えると、わからなくもない。ただし、「人におもちゃをもらうときは、ちょうだい、と言うんだよ」と教えているので、「ちょうだい、は?」と促すと、その場面だけは「ちょうだい」と言える。


15. あっちいって

 特定の場所に移動せよ の意。こっちに来い、そこへ行け、など、全て「あっちいって」、となる。自分より遠いところが「あっち」、他人より遠いところも「あっち」。怪我をした時など、自分の体の部位を示すときは「ここ」が言える。二人で近くにいる時も、「ここ」と言う。前述の「あげるもらう」問題もそうだが、人の位置や立場で言葉を変えないといけない、と言うルールが曖昧。


次回作

その4

過去作へのリンク

その1

その2



2023年8月9日水曜日

我が子 言い間違い・語録 2

  言語獲得の様子は、見ていて楽しい。そして、かわいい。後々見返したら、「こんなことあったなー」という成長の記録にもしたいので、勝手にまとめていく。

 言い間違いや、独特な表現を羅列し、それぞれについて解説を入れていく。知った風に書いている部分もあるが、飽くまでも「ソースは俺」である。ここの説明を鵜呑みにすることは危険なので、「そういう考えもあるのかー」程度に。

6. ちゅぱむ

 つかむ の意。舌足らずにより「つ」が言えない。注目すべきはつぎの音で、「無声軟口蓋破裂音」であるべきところを、「無声"両唇"破裂音」で置き換えている。子供は「音で捉えている」とはいえ、kやpなど、記号として明確な捉え方ができていない。彼らの感覚としてはきっと、「なんか、柔らかい部分で出た音で、空気の流れが一度止まっている」くらいのものなのだろう。

7. しゃもんまま とみだ

 シャボン玉 とんだ の意。「両唇鼻音」と「有声両唇破裂音」の間違い。破裂させる瞬間に鼻から息が出ているかどうかの違いなので、「ぼ」と「も」を取り違えるのはなんら不思議はない。問題はそのあとの部分だ。「だま」が「まま」になっている部分については、自分が発した前後の音に引きずられているのだろうと推察することもできる。しかしそれ以外に、二つの要因があると考える。① 「シャボン玉」の「ん」が、「n なのか mなのか」がわかっていない。本来 n で発音するが、m で発音した場合、続く音は「両唇音」となる。無声音は無視しても、m か b の二択。②「だ」は「有声歯茎破裂音」であるが、歌のお兄さんの「だ」は、柔らかく聞こえる。したがって、破裂音よりも両唇鼻音を選択したと考える。最後に、「とんだ」と「とみだ」の間違いについては、前述の仮説①で説明がつく。m で発音したために、最後の「だ」に移る前には唇を開けなければならない。この時に声帯を震わせていれば、マ行の音が出るし、中でも、最後の「だ」に最も自然つながる音は、「み」である。

8. しゃもんまま とまちょ

 シャボン玉 とばそ の意。最後が「しょ」ではない部分に、この子の工夫を感じられる。「歯茎摩擦音」を狙って、「後部歯茎破擦音」を出している。舌と歯茎の隙間を狭めようとし、且つ、より口腔の前方で乱気流を発生させようと試みた結果である。

9. はしっこがー

 端っこがピンとしていない時に発せられる駄々。こだわりが強く、毛布やカーペットは四辺をピンと張らなければ嫌だし、トランプの山も、きっちり揃っていなければ気が済まない。

10. じゃない

 違う の意。何かを否定する際に用いる。両親の会話に頻発するのだろう。例えば「この皿は洗って?」→「ない」、「風呂はそうじして?」→「る」 のようなやり取りのなかに、「これは今日作ったお茶?」→「じゃない」、というのもあるのだろう。



次回作

その3

過去作へのリンク

その1



我が子 言い間違い・語録

 言語獲得の様子は、見ていて楽しい。そして、かわいい。後々見返したら、「こんなことあったなー」という成長の記録にもしたいので、勝手にまとめていく。

 言い間違いや、独特な表現を羅列し、それぞれについて解説を入れていく。知った風に書いている部分もあるが、飽くまでも「ソースは俺」である。ここの説明を鵜呑みにすることは危険なので、「そういう考えもあるのかー」程度に。


1. テベリ

 テレビ の意。「て・れ・び」ではなく、音で「te-re-bi」と把握していることがよくわかる。「てれ」「び」、と分ければ言えるが、区切らず言うと「てべり」に戻ってしまうのも一興。

2. おーとさん(おっとさん)

 おとうさん の意。強勢をどこに置くべきかわかっていない。「お」に付けてしまうと、「おとさん」になるが、それでは「お と う さ ん」の長さにならないので、音引きや促音便で補充。語の長さにも注目していると考えられる。

3. サイリュー

 ポケモンの「カイリュー」 の意。動物のサイに引きずられている可能性あり。真意は不明。

4. サクランバポイ

 さくらんぼパイ の意。テベリと同じ原理だが、こちらは子音ではなく母音が入れ替わっている。はらぺこあおむしに登場する食べ物。この間違いは、5回に1回の頻度で発現する(筆者の体感)。

5. いっきーまーしゅ

 いただきます の意。同じ子音が連続する場面において舌が回らず、促音便を用いた。「時が経ちて」→「時が経って」のような、日本人が古代から中世にかけて経験した変化について、齢1歳にして理解している。なお、語尾は単に舌足らずで「す」のアーティキュレイションができていないだけである。


次回作

その2