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広島大学教育学部卒業。 読書・昼寝・ゲーム・カードゲームなどを趣味とする。 RIP SLYMEが好き。宮部みゆき・東野圭吾・星新一・夏目漱石・小川洋子が好き。 最近数学・宇宙論・翻訳などに興味がある。 アニメ・声優オタ

2022年10月29日土曜日

中学生 仮定法 よくある間違い

 仮定法過去の分かりにくいところは、

現在のことを表現するのに過去形を使う

という点。しかも、何でもかんでも動作を過去形にすれば良いわけではない。たとえば、こんな間違いがよくある。

※ If I went to America, I ate Pizza.

これは、中学校で習う文法に絞るなら、次のような可能性がある。

・If I go to America, I will eat Pizza.

もしアメリカに行くなら、ピザ食べたい。

(将来のことなので、行くかどうかはわからない)

・If I could go to America, I would eat Pizza.

もしアメリカに行くことができたなら、私はピザを食べるだろうな。

(なんらかの理由で、アメリカに行くことができない。だから、ピザを食べるつもりは、今はない。)

・If I would go to America, I would eat Pizza.

アメリカに行く気が私にもしあれば、ピザを食べるだろうな。

(アメリカに行く気が(意志・予定が)ない。だから、ピザを食べるつもりは今はない。)

・If I could go to America, I could eat Pizza.

もしアメリカに行くことができたなら、私はピザを食べることができるのに。

(アメリカに行けないから、食べることはできない。食べたい気持ちはあるかも。)

・If I would go to America, I could eat Pizza.

アメリカに行くつもりがあれば、ピザを食べることができるのに。

(行くつもりがないので、食べられない。食べたいけど。)

これに、If I were able to(実行できたら) や、If I were goin to(予定があれば)などのパターンを加えると、もっと増える。

結局何が言いたいかが分からないと、そして、その表現したいことがどの文法、どの単語で表現できるかを知らないと、「とりあえず過去形にする」やつが続出してしまう。


本記事では、どういう時に過去形、would、couldを使うのかをざっくり説明する。

①過去形を使う場合

 If I went to America, ...が間違いで、 If I knew America, ...は正しい。仮定法では、動作動詞はそのまま過去形にして使ってはいけない。状態動詞ならOK。とかいう危なげな見分け方もできるが、もう一つ簡単な見分け方としては、現在形の否定文を作って意味を確認する方法がある。

I don't go to America. 私は普段アメリカに行かない。→If I went to America, ...もし私が普段(日常的に)アメリカに行くなら。

I can't go to America.わたしは、(なんらかの理由で)アメリカに行けない。→If I could go to America,(もしアメリカに行けたら)

I don't know America.アメリカを知らない。→If I knew America(アメリカを知っていたら、)


②wouldを使うかcouldを使うか

 wouldは、「〜するつもりがある」「〜だろう」

 couldは、「〜することができる」「〜する可能性がある」

で使い分ける。


以上のことがざっくりと理解できていれば、「仮定法だから単純に過去形を使えばいい。」が、間違っていることに気づくことができるだろう。

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