自己紹介

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広島大学教育学部卒業。 読書・昼寝・ゲーム・カードゲームなどを趣味とする。 RIP SLYMEが好き。宮部みゆき・東野圭吾・星新一・夏目漱石・小川洋子が好き。 最近数学・宇宙論・翻訳などに興味がある。 アニメ・声優オタ

2020年9月29日火曜日

無料教材 中学 英語ライティング

   https://drive.google.com/drive/folders/1RDGGh4oDRnbkbWY-TrhQ5miP2MBQVwTS

 ライティング活動において、自由度をどこまで認めるか、というのは大きな課題です。同時に、自由度の高い中で使われる文法や



表現は、重要度も高いものであると言えます。

 そこで、思い切って文法事項なんてどうでもイイ、というか、何度もやってるうちにいろんな文法使うだろう。という安易な気持ちで作った教材です。

 ピクチャーディスクライビング、絵本作成、ストーリーテリングなど、いろんな使い方ができますし、生徒の発想力を鍛えることもできます。

 教師が作品例を提示することで、生徒の発想や表現の助けになれば良いですし、なんなら生徒の作品を掲示してお互いに読みあっても良いでしょう。

2020年9月27日日曜日

中学英語 言語活動 Word Quiz

 授業開きに、帯活動に、文法導入に、投げ込み活動に、いつでも何にでも使える超優秀な活動(だと個人的に思っているもの)のご紹介です。Picture discribing や、「パックン英検」と呼ばれることもあります。道具の準備がなくてもできる活動です。

1.ルール

英単語をお題として出します。そのお題の単語を使わずに、その単語が何かをペアに当てさせるゲームです。日本語禁止、ジェスチャー禁止、無言禁止。追加で、提示された文法事項を必ず一つ使え、など、やりようは様々です。例えば、apple→It is a fruit.  It is circle.  It is red.  Shirayukihime(Snow White) eats it.  のようなかんじです。

2.やり方

 ペアになり、ひとりは前を、もう1人は後ろを向きます。黒板に単語を書き、その単語を使わずにペアに説明をします。指示の流れとしては、

ルールの説明(負けた方が立って説明、お題全てをクリアすれば座ることができる。など)

 ペアを作れ→ジャンケンしろ→負けた方が立て→勝った方は後ろをむけ→単語を書く→立っている人だけでなんて説明するか打ち合わせ(20秒程度)→活動(1分程度)→どんな表現が使えたか全体で確認→スイッチ


3.使えそうな道具たち

 ・フラッシュカード(単語を書く代わりに、絵カードなどを貼り付けます。中には、小学校でカードを使って単語学習をしたという生徒も。そういう子たちにとっては、とっかかりやすいです。)

 ・模造紙(使えそうな表現を毎回書きたすなどして、使える表現リストを提示します)

 ・カテゴリーカード(説明の時に重宝するカテゴリー一覧を作っておくなどすれば、第一声は正確な英語を発話させることもできます。)

 ・iPad (絵をあらかじめ撮っておいて、パワポやgood noteで提示します。タイマーも同時に提示できるので便利です。以下画像参照)











4.文法導入としての活用

 若干無理やり感はありますが、「必ず不定詞を1回は使うこと。使わなければ座れません。」のようなルールを設定します。活動が終わってから、どんな不定詞のフレーズが使えたかを全体でシェアします。もし誰も使えてなかったら、嘘でも「あのへんでこんなこと言ってる人がいたよ」なんて言いながら、黒板に書きます。もしくは、「それに乗るためにはお金がいるって日本語で言ってた人がいたけど、どうやって英語にしたらいい?」のように、何とか不定詞を使わせます。

5.応用

 どうしても特定の文法を使うのが難しいお題があります。文法導入の際は、やりやすいお題を用意するのも考えられます。例えば、have to の導入で、職業一覧を用意する、というのがあります。(He has to catch bad people.  →警察官) 本当は使わなくても良いのですが、こういう表現も可能だよ、というくらいでやってみると、文法導入っぽくなります。

6.終わりに

 この活動のポイントは、自由度です。どのような表現を使ってでも、お題のクリアさえできればおk。すべて It is ~で片付けても良いです。しかし、It hasが使えるとこんなに簡単になる、It is the opposite of ~が使えるとこんなに簡単になる、といった具合に、できるだけ新しい表現をとり込めるようにしてあげると、子供たちは勝手にいろんな表現を使ってくれるようになります。発想力も鍛えられます。「川」という単語を、「It is between the sea and the mountain.」と答える生徒も出てきます。中には正直、ほんとにその英語正しいの?というものもたくさん出てきますが、質より量を重視した活動として割り切ってしまえばいいのではないか、というくらいの姿勢で取り組ませます。あとは全体での共有の時間に、少しずつ訂正していけばよいのだと思います。

 ということで、帯活動として毎時間やるのがおすすめです。教科書は適当にさらりと。文法なんてそんな気合い入れなくても、ここの時間でやってしまえばいいのだ、くらいの気持ちでやっています。

オリジナル無料長文読解解説11 合唱祭

合唱祭

職業の説明文を読んで、何の職業か当てる、という活動にもつながる内容。もしくは、受け身、過去分詞の後置修飾につなげられる内容。

第一問、手を動かすと、みんなが歌い始める、という内容なので、その後のリハーサル、chorus festivalという単語からも推測できる内容。答えは指揮者。「〜者」で答えろと書いてあるので、conductor などは不可。

第二問、unlikeを見て、前回のtensed とは違って緊張していない、ということを読み取れるかどうか。つまり、肯定的な内容の形容詞でなければならないため、あ)自信がある が正解。

第三問、disasterを含む文と対になっていることに注目。最初は、「みんな震えていて、誰も歌いたいと思わなかった。→大失敗」という流れ。今回は、「僕は緊張していたが、みんなは自信に満ち溢れていた。僕も力をもらって、自然と体が動いた→大成功」という流れ。masterpieceという未修の単語を、master やpeace というところに注目して「師匠・平和」という選択肢を踏まないこと。今回は大傑作が正解。

第四問、My job was to start the chorus, but this time, everyone helped me to do that.
「私の仕事はコーラスをスタートさせること。だが今回は、私がそうするのをみんなが助けてくれた。」
という内容なので、thatの内容は to start the chorusである。「みんなのためになること」とか「落ち着かせる」、「自分が歌い始める」ということにかんしては書かれてすらいない。

合唱祭に関する英文を作るのには困った。「失敗したけど、本番は頑張って成功した」というチープな感じにするか、「本番失敗したけど、この経験を受験に活かせるような言葉がけがあった」というような、これから合唱祭を控えているであろう生徒、合唱祭で失敗したけいけんがある生徒にとっては酷な内容にするか、「なぜ合唱祭などせねばならぬのだ」という反学校体制的なトゲトゲしい感じにするか、など、いろいろまよった結果、「ピアニスト」か「指揮者」に注目して何とか書けないか、という結論に至った。この話にかんしては、加筆修正して、授業者独自の道徳観を無理やり詰め込んでもいいのかもしれない。